銀歯とセラミックの違い|中崎歯科医院|宮崎県児湯郡高鍋町の歯医者

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銀歯とセラミックの違い


歯の治療において、詰め物や被せ物として使用される材料にはさまざまな種類があります。保険適用の銀歯(メタルクラウン)と、自費診療のセラミック治療は、その代表的な選択肢です。

この記事では、銀歯とセラミックの違いを比較し、機能面や寿命、そしてセラミックの種類別の特徴について解説します。


■銀歯とセラミックの違いとは?


◎見た目の違い

銀歯とセラミックは、素材の違いからさまざまな違いを持っています。

銀歯は金属製であり、口を開けたときに銀色が目立つため、見た目を気にする方には不向きです。

一方、セラミックは歯と同じ色調で作られるため、自然な見た目を保つことができます。

特に前歯など見た目が重要な部分では、セラミックが選ばれることが多いです。


◎耐久性と強度の違い

銀歯は金属製であるため、非常に強度が高く、奥歯など噛む力が強くかかる場所に適しています。

しかし、長期間使用すると、金属疲労や腐食が生じることがあります。

セラミックは欠けやすいという特徴がありますが、種類によっては非常に高い耐久性を持ち、銀歯に比べて摩耗しにくいです。

特にジルコニアセラミックは、金属並みの強度を持ちながらも、見た目が美しいという利点があります。


◎寿命の違い

銀歯は一般的に5年ほどの寿命があるとされていますが、口腔内の環境やケアの状況によっては、それ以上の期間使用できることもあります。

セラミックの寿命は10年程度とされていますが、材質によって異なります。

オールセラミックは比較的デリケートですが、ジルコニアセラミックは非常に耐久性が高く、長期間の使用が可能です。


■セラミックの種類別比較


◎オールセラミック

オールセラミックは、全てがセラミック素材で作られており、最も自然な見た目を得ることができます。

光の透過性が高く、天然歯に非常に近い仕上がりが期待できるため、審美的な要素が重視される前歯に適しています。

しかし、欠けやすいという特徴があるため、奥歯にはあまり適していません。


◎ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(樹脂)を混合した素材です。

比較的安価ですが、長期間の使用で色が変わることがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。


◎ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、非常に高い強度と耐久性を持つ素材です。

金属並みの硬さを持ちながらも、見た目は自然な白さを保つことができるため、奥歯やブリッジの治療に適しています。


■機能面でのメリット


◎金属アレルギーの心配がほとんどない

銀歯は金属を使用しているため、金属アレルギーを持つ方にとってはリスクがあります。一方、セラミックは金属を含まないため、アレルギーのリスクがほとんどなく、体に優しい素材です。


◎隙間ができにくい

セラミックは金属と異なり、歯と詰め物の間に隙間が生じにくく、むし歯の再発を防ぐ効果があります。


◎歯周病リスクの低減

セラミックは表面が滑らかで、歯垢(プラーク)や歯石が付着しにくい特徴があります。

これにより、歯周病のリスクを低減し、健康な歯肉を保つことができます。


【適切な材質の選択を】


銀歯とセラミックには、見た目だけでなく、機能性や耐久性においても違いがあります。

自分の歯の健康や美しさを長く保つためには、それぞれの素材の特徴を理解し、適切な選択をすることが重要です。

セラミックは、見た目の美しさや機能面での優位性があり、特に審美性が求められる部位に適しています。

また、ジルコニアセラミックなどの強度の高い素材は、奥歯にも十分対応できるため、長期間にわたり安心して使用できます。

自分の口腔内の状況や希望に応じて、自分に合った治療法を選ぶことが、健康な歯を維持するための第一歩です。


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