ホワイトニングで、せっかく白くしたのにすぐに色戻りしてしまったと思ったことがある方はいませんか？

ホワイトニングは半永久的に効果が続くものではなく、生活習慣や歯の性質によって再び着色が起こってしまいます。

この記事では、ホワイトニングにおける色戻りとは何か、その原因や色戻りが起こるまでの期間、そして防止するための対策について詳しく解説します。

■ホワイトニングにおける色戻りとは？

◎色戻りの意味

ホワイトニングで白くなった歯が、時間の経過とともに再び黄ばみや着色を帯びてしまう現象を「色戻り」といいます。

ホワイトニング直後は表面の着色が落ち、歯の内部の色素も分解されるため白くなりますが、歯は日々の飲食や加齢によって再び色素を取り込んでいきます。

◎色戻りは避けられない？

ホワイトニングしたのに意味がなかったと感じる方もいますが、色戻り自体は自然な現象であり、完全に防ぐことはできません。

ただし、生活習慣やケア方法次第で色戻りのスピードを遅らせることは可能です。

■ホワイトニングの色戻りが起こる理由

◎飲食による着色

コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなど色の濃い飲食物には、着色汚れの原因となる成分が含まれています。

これらを頻繁に摂取すると、歯の表面に色素が付着して色戻りを早めてしまいます。

◎喫煙習慣

タバコのヤニやニコチンは強力な着色の原因です。

ホワイトニング後でも喫煙を続けていると、短期間で黄ばみが再発してしまうケースもあります。

◎エナメル質の再石灰化

ホワイトニング直後は、歯の表面（エナメル質）が一時的に脱水状態となり白さが強調されます。

しかし時間が経つにつれ、唾液によって再石灰化が起こり、元の歯の色調が表れて色戻りと感じる場合があります。

■色戻りが起こるまでの期間は？

◎ホームホワイトニングの場合

マウスピースと薬剤を使って自宅で行うホームホワイトニングは、効果が比較的長持ちしやすいとされています。

通常半年〜1年程度持続するといわれますが、生活習慣によって短くなることもあります。

◎オフィスホワイトニングの場合

歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、短時間で効果を実感できる一方で、色戻りが早い傾向があります。

早い人では3ヶ月～半年程度で着色が気になることもあります。

◎個人差がある

ホワイトニングの色戻りは個人差が大きく、歯の質や生活習慣、処置の方法によって変わります。

一般的には半年〜1年を目安にメンテナンスを行うと白さを維持しやすいでしょう。

■ホワイトニングの色戻りを防止するためにできること

◎飲食習慣の見直し

色の濃い飲食物を控える、または摂取後に水で口をゆすぐことで色素沈着を防げます。

ストローを使うのも効果的です。

◎禁煙または減煙を心がける

喫煙はホワイトニング効果を損なう原因のひとつ。含まれる成分によって色戻りしてしまうだけでなく、歯周病や口臭予防、全身の健康のためにも禁煙はおすすめです。

◎正しい歯みがき習慣

研磨力の強い歯みがき粉ではなく、ステイン除去に適したホワイトニング用歯みがき粉を使うと、歯の表面の着色をやさしく落とせます。

◎定期的なクリーニング

歯科医院でのプロフェッショナルケアは、自宅ケアでは落としきれないステインや歯石を取り除けます。これによりホワイトニング効果を長持ちが期待できます。

◎定期的なホワイトニングのメンテナンス

半年〜1年ごとに追加のホワイトニングを行うことで、常に白い歯を保ちやすくなります。特にイベント前や大切なシーンを控えている時期に合わせて行う方も多いです。

【色戻りは時間が経つと起こるが、遅くすることはできる】

ホワイトニング後の色戻りは自然な現象であり、避けることはできません。

しかしなぜ色戻りが早いのかを理解し、日常の飲食習慣やセルフケアを工夫することで、効果を長く保つことが可能です。

色の濃い飲み物や喫煙を控える、正しい歯みがきを続ける、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるといった工夫で色戻り防止につなげられます。

さらに半年〜1年ごとに定期的にホワイトニングを行えば、白さを維持できるでしょう。

ご不明な点があれば、まずは一度ご相談くださいね。