歯を白くするための方法として人気が高いホワイトニングですが、リスクやデメリットが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
ホワイトニングは適切に行えば安全性の高い処置ですが、注意点や起こり得る副作用を理解したうえで始めることが大切です。
この記事では、ホワイトニングに伴うリスクやデメリット、注意点を詳しく解説し、最後に当院で採用しているホームホワイトニングの特徴についてもご紹介します。
目次
■ホワイトニングに伴う主なリスクとは?
◎知覚過敏が起こることがある
ホワイトニングでは過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤を使用します。
これらが歯の表面から内部に浸透する過程で、神経に刺激になることがあり、一時的にしみる、痛むといった知覚過敏が起こることがあります。
特に冷たい飲み物を口にした時に症状が出やすいのが特徴です。
◎歯肉に薬剤が付着すると刺激になる
薬剤が歯肉に触れると、軽度の炎症や痛みを感じる場合があります。
通常は一時的で数日以内に治まりますが、自己判断で使用量を増やしたり誤った方法で行うとリスクが高くなります。
◎色戻りのリスクがある
ホワイトニングで得られた白さは永久に続くわけではありません。
コーヒーやワイン、カレーなど色素の濃い飲食物を日常的に摂取していると、時間の経過とともに再び着色してしまう可能性があります。
定期的なメンテナンスを行わないと、せっかく白くしたのにすぐ元に戻ってしまったと感じる方もいます。
■ホワイトニングのデメリット
◎効果には個人差がある
ホワイトニングはすべての方に同じ効果が出るわけではありません。
抗生物質の影響による変色は白くなりにくい傾向があります。
また、詰め物や被せ物などの人工物は色が変わらないため、周囲の歯との色の差が目立つこともあります。
◎永続的な効果ではない
ホワイトニングの効果は数ヵ月から1年程度とされており、その後は徐々に色戻りが起こります。白さを維持するには定期的な処置やホームケアが必要になるため、時間や費用が都度かかる点はデメリットといえます。
◎一部の人には適さない
妊娠中や授乳中の方、重度のむし歯や歯周病がある方、知覚過敏が強い方にはホワイトニングが推奨されません。
まずは歯科医師の診断を受け、自分が処置に適しているかを確認することが大切です。
■ホワイトニングを安全に行うための注意点
◎自己流で行わない
市販のホワイトニング製品もありますが、使用方法を誤ると歯や歯肉を傷める可能性があります。歯科医院で検査を受け、適切な方法を選ぶことが安全への第一歩です。
◎術前の口腔環境を整える
ホワイトニングの前には、むし歯や歯周病の治療、歯石の除去などを行っておくこと効果を高めることができます。
また、トラブルの原因となるため、口腔内の健康状態が整った状態で薬剤を使うと良いでしょう。
◎メンテナンスを継続する
処置後の白さを長持ちさせるには、定期的な歯科検診やクリーニングが欠かせません。
加えて、日常的に色の濃い飲食物を控えるなどの工夫も効果的です。
■当院がホームホワイトニングを採用している理由
◎ホームホワイトニングならではのメリット
ホワイトニングには大きく分けて「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」の2種類があります。
当院では、患者さんの生活リズムに合わせて無理なく続けられるホームホワイトニングを採用しています。
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製したマウスピースに低濃度の薬剤を入れ、自宅で毎日一定時間装着する方法です。
薬剤の濃度がオフィスホワイトニングより低いため、知覚過敏の症状も比較的軽く、初めての方でも取り組めます。
また、時間をかけてじっくり漂白するため、白さが長持ちしやすい点も大きなメリットです。
【リスクやデメリットを理解して処置を受ける】
ホワイトニングは歯を美しく見せる効果的な方法ですが、知覚過敏や色戻り、個人差といったリスクやデメリットもあります。
大切なのは、それらを理解した上で行い、色戻りしないように対策することでホワイトニングの効果を長く実感できます。
当院では、知覚過敏などの負担が比較的少なく、長期的に安定した効果が得られるホームホワイトニングを取り入れています。
興味のある方はぜひ一度ご相談ください。
ホームホワイトニングの流れと特徴についてはこちらの記事もあわせてご確認ください。