歯と歯のすき間が気になる方は意外と多いものです。
歯にすき間があいている状態はすきっ歯とも呼ばれ、見た目の問題だけでなく、発音への影響や、食べ物が詰まりやすいといったデメリットもあります。
では、このすき間はセラミックで治療できるのでしょうか?
この記事では、歯のすき間があることのリスクや、セラミック治療を含むさまざまな治療方法について詳しく解説します。
目次
■歯のすき間があることのリスク
◎見た目の印象が変わる
歯と歯の間にすき間があると、見た目の印象に影響することがあります。
特に前歯にすき間があると目立ちやすいため、笑う時に口元を隠す癖があるんど、気にしてしまう方も少なくありません。
◎発音に影響がある
歯のすき間が大きいと、息が漏れやすくなり、発音が不明瞭になることがあります。
特に「サ行」や「タ行」の発音がしづらくなるケースがあり、話し方に自信を持てなくなることも考えられます。
◎食べ物が詰まりやすくなる
歯のすき間があると、食事のたびに食べ物が詰まりやすくなります。
これを放置すると、むし歯や歯周病のリスクが高まるため、しっかりとしたケアが必要になります。
■セラミックで歯のすき間を埋める方法
◎セラミッククラウン(被せ物)
歯全体を削り、セラミックのクラウンを装着することで、すき間を埋める方法です。
歯の形や色を自由に調整できるため、すき間だけでなく、歯の大きさや形そのものを整えることができます。
この方法は、すでに修復治療を行っている歯や、すき間が大きい場合に特に適しています。
また、歯の色や形をトータルで改善できるため、審美性を重視する方にも向いています。
ただし、健康な歯を大きく削る必要があるため、歯科医師と相談しながら慎重に検討することが大切です。
◎ラミネートべニア
歯の表面を薄く削り、その上にセラミック製のシェルを貼り付ける方法です。
歯の形だけでなく、色も改善できるため、ホワイトニングでは効果が得られにくい歯の変色が気になる場合にも有効です。
ただし、強い力がかかると剥がれることがあります。
■セラミック以外のすき間を埋める方法
◎矯正治療(ブラケット矯正・マウスピース矯正)
歯並びそのものを整えることで、すき間を埋める方法です。
歯を削らずに改善できるため、長期的に歯並びを維持したい方に向いています。
ブラケット矯正では、歯に装着するブラケットとワイヤーを用いて歯を動かしていきます。
細かい調整が可能で、重度の症例にも対応できますが、装置が目立ちやすい点がデメリットとなることがあります。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用するため、矯正していることが目立ちにくいのが特徴です。
取り外しが可能で、食事や歯みがきを通常通り行えるため、日常生活に支障が少ない点もメリットです。
ただし、自己管理が必要で、1日20時間以上の装着を守らないと効果が出にくくなることがあります。
矯正治療は根本的に歯並びを改善できる一方で、数ヵ月から数年の治療期間が必要になるため、時間に余裕を持って治療を進めることが重要です。
◎ダイレクトボンディング
歯のすき間にレジンを直接盛り付け、形を整える方法です。
即日で治療が完了することが多く、比較的安価に済む点が大きな特徴です。
ただし、経年による変色や摩耗が起こりやすいため、定期的なメンテナンスが必要になります。
また、大きなすき間には適していないことがあり、治療の適応範囲が限られる場合もあります。
■どの治療方法を選べばいい?
◎すぐに治したい場合
短期間で歯のすき間を埋めたい場合は、ダイレクトボンディングやセラミック治療、ラミネートべニアが適しています。
即日または数回の治療で完了するため、すぐに見た目を改善したい方におすすめです。
◎歯を削りたくない場合
歯を削らずに根本的に治療したい方には、矯正治療が向いています。
ただし、数ヵ月~数年の治療期間がかかるため、時間に余裕を持って治療を受ける必要があります。
【歯のすき間を埋める方法はいくつかある】
歯のすき間は、見た目だけでなく発音や食べ物の詰まりといった問題を引き起こし、結果としてむし歯や歯周病のリスクを高めることにつながります。
治療方法には、セラミックを用いた治療のほか、矯正治療やダイレクトボンディングなどさまざまな選択肢があります。
すき間を埋める治療は、治療期間や費用、仕上がりなど、それぞれ特徴が異なります。
自分に合った方法を選ぶためにも、歯科医院で相談しながら決めることが大切です。