食品に含まれる砂糖

こんにちは。歯科医師の三代です。

私たちが普段摂取している食品には、意外と多くの砂糖が含まれているのをご存じですか?

今回は食品に含まれる砂糖の量についてみていきましょう。

砂糖と言えば虫歯をすぐに思い浮かべますが、実は砂糖を摂りすぎると虫歯だけでなく、色々な病気を発生させてしまうことが分かってきました。例を挙げると肥満や糖尿病はもちろんのこと、老化や冷え性、うつ病にも砂糖が関わっていると言われています。

まずは、飲料水に含まれる砂糖の量についてみていきます。

最近、日射病や脱水症状が取り沙汰されています。健康維持には水分補給が必要なのは皆さんご存じですね。しかし、水分を取るためだけでなく、甘い飲料水をついつい飲んでいませんか。

私たちが普段摂取している飲み物には、意外と多くの砂糖が含まれています。それを視覚化してみます。下に示す飲料水はよく飲まれるのではないでしょうか。

 

 

ペットボトルの中には中に含まれているのと同じ量の砂糖が入れてあります。

どうでしょうか?砂糖を視覚化してみると、以外に砂糖が多く含まれていることが分ると思います。

厚生労働省の食生活指針では、砂糖の摂取量の目安は一日約40~50gです。これは、角砂糖に換算すると約10~12個分です。それに対して、なかには500mlあたり角砂糖15〜18個分の砂糖が含まれるものもあります!

この量の砂糖を水に溶かして飲んでみると甘くて飲めないと思います。では、なぜ、市販の飲料水にはこれだけの砂糖が入っているのでしょうか。それは飲料水の温度やそれに含まれる添加物に秘密があります。

一般に、市販の飲料水は冷やして飲んだり、炭酸が入っているものを飲んだりします。甘い飲み物は冷やすと甘さをあまり感じなくなるので、甘くておいしいと感じるまで砂糖の量を多くしなければなりません。また、炭酸やクエン酸を入れている飲み物はさらに甘さを感じなくなるので多くの砂糖が必要となるわけです。

スポーツドリンクも多くの砂糖が含まれています。

比較するために含まれる砂糖の量を角砂糖の数で示します。

 

最近では、砂糖依存症の人が増えていると言われています。疲れたりストレスを感じたりすると甘いものが欲しくなったり、甘いものが側にないと落ち着かないことはありませんか。「甘いものを手放せない!」というあなたは「砂糖依存症」かもしれません。毎日のように口にする「砂糖」には、依存性があり、うつ病や骨粗しょう症などといった、様々な恐ろしい状態を引き起こす原因になりえますので、一度砂糖について考えてみましょう。自分が飲んだり食べたりするものにどれだけの砂糖が含まれているか大体の知識を持っておきましょう。そして、食事の準備をするために買い物に行ったとき、思い出して下さい。

しかし、砂糖は人にとって重要なエネルギー源です。上手に摂取して健康的な生活を送れるよう心がけましょう。

 

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